こんにちはソチオリンピックも始まりましたね。こちらは、昨晩より雪が降っていて、朝、雪かきをしていました(寒いです)。今日、大学受験の学生さんもいて、本当に大変で可哀想です。ニュースでも大雪になるとのことで外出を控えるように注意喚起されていますが、皆さま、どうぞお気をつけてくださいませ。
2月6日に会社帰りに、スティーブ・ソレイシィ先生のTOEIC SWセミナーに参加してきました。会場は400名ほぼ満員でした。英語部の方にも数名お会いできました。前半にTOEIC SWテストのテスト内容の紹介をビデオ放映も含めて実施、後半にスティーブ・ソレイシィ先生の講演、ペアワークで計2時間、あっという間でした。前半は、安河内先生のセミナーとほぼ同様でした。後半のスティーブ・ソレイシィ先生の講演は、先生ご自身の日本語習得法の紹介、そしてそれを踏まえた日本人の英語学習法のあるべき姿、解説が中心でした。今回はペアワークの演習量が前回より多かったですね(自分にとってはなかなか言いたいことが思うように話せずハードでした)。
簡単ですが、印象に残ったキーワードを中心にセミナーの報告をいたします(実際に参加していないと分かりにくいかもしれませんが、どうかご了承ください)。
・外国語の効果的な学習法で大切なことは、『オーソドックスの勉強法(言われたとおりの勉強法)』から『自信に繋がる実力になるような自分流の学習法』を見つけ出すことである。語学学習は、マラソンでずっと走り続けていく必要がある。自分のスピーキング能力を高めるために合う学習法を個人個人で考えることが重要。英語の参考書に出ている言い方が必ずしも頻繁に使われているかどうかはわからず、スティーブ・ソレイシィ先生は、日本語を勉強した際に、日本人に実際にこの日本語は汎用されているか確認したそうです。
・語彙の取得方法の重要な点は、自分が面白いと感じたメディアとたくさん接することである。英語ができるようになった方の共通点に、メディア、歌、小説、テレビ番組、映画、オーディオブックを活用されたことがある。このメディアは”マラソン”の追い風になる。
・英語を話す場を拡大していくことは重要である。話す意欲のある方の方が伸びる。「失敗を恐れるな」TOEIC SWテストが教育で使うきっかけになるかもしれない。
⇒このお話は安河内先生との共通点でした。
・個々人がこれまでに触れてきた、経験してきた、これまでの学習環境で以下の3つの領域、あるいは境界領域のどこの立ち位置にいるのかは異なる。
① EEL:(English as an educational language)教育としての英語(学校教育は典型例)
② EPL:(English as a professional language)仕事としての英語
③ ELL:(English as a living language)生活としての英語
例えば、社会人になってからの英語研修、勉強時間が多いのか、職場で使うのが多いのか。英語のニーズ、考え方、どのような英語に慣れているか、により大きく左右される。典型的な日本人は、EELが多い。使う機会が少ない、使おうとしても言葉が出ない。これはEELの当然の結果であろうが、環境さえ変わればできるようになる。
・“Receptive”(LR)と“Productive(自ら作文できるかどうか)(SW)”の2つの側面の重要性。よくInput、outputと言われるが、こちらの用語の方が適切。Inputされたら、言葉が出てこないということはない。単語カードを作って何度も何度も言えるようにするのも一案。日本語から英語の発信に役立つ。
この内容については、スティーブ・ソレイシィ先生のこちらのサイトも参考になるかもしれません。
・“スピーキングの新しい学習法”。sentence countを意識すること(SPM(Sentences Per Minutes)と言うが、時間を測って、自分が連続して“何文”くらい話をしたかをカウントする:例えばI S+V・・・で1、because S+Vで1、計2とカウント)。台本なしで自分自身の話せるSPMはいくつか?
この内容については、こちらが参考になるかもしれません。もう1つこちらも参考まで。
・今回もペアワークで複数の方と、自己紹介、Productive(お互いに(日本語⇒)英語⇒英語で会話)、SPMのペアワーク(30秒で何文話せるかお互いチェック)トレーニングがありました(ペアを変えて実施したり前回よりハードで多かったです)。SPMはただ早く話す、ただしゃべるのではない。コミュニケーションの基準であり、複数の文書で話せるかどうかを把握できるもの。
⇒(所感)今回の先生の講義とペアワークから学んだこと:英語で言いたいことを言いたい時、1文で全て言おうとせずに、連続文章を使って補足しながら説明する、あるいは言い換えて表現する、ダイレクトの表現を敢えて避けて説明する。日本語⇒英語でも1つの質問について、複数の答えがあり得る。使いやすいもの、汎用性が高いもの、日本の語感に合うものが定番の表現になっていくとのことでしたが、このようなことを習得するトレーニングが必要だと感じました。
日ごろ英語を使ってしゃべっていない自分にとっては、勉強になるセミナーでした。LR⇔SWの大切さを感じました。
以上です。
今日もこれから結構雪が降るのでしょうか。雪掻きもしないといけないです。外出されている方、休み明けの出勤時も、凍結等にお気を付けください。それでは3月のTOEIC に向け、勉強頑張りましょう